2015年1月15日木曜日

「リンゴが教えてくれたこと(木村秋則) 日本経済新聞出版社 日経プレミアムシリーズ」のメモ

P.35
木村さんが勉強になったという本
・「自薦農法 わら一本の革命(福岡正信)
・「有機農法―自然循環とよみがえる生命 (人間選書)(J.I.ロディル)

P.100
2007年頃の厚生労働省の発表によると、国民の48%以上が化学物質過敏症である。

P.101~
有機米(新JAS法認定)と自然栽培米の腐敗実験。
新JAS法のお米はわずか二週間で腐敗。一方、自然栽培米は何一つ変わらず。最後はアルコール発酵して酢になった。
(簡単にできる実験方法も記載されている。)

P.103
木村さんが無肥料無農薬で作ったりんごは、常温で半年間置いておいても原形を保っている。その後は、腐らないで枯れていく。(自然のものは枯れていく。人が作ったものは腐っていく。)

P.104~
有機農業で施される堆肥を間違うと大変なことになる。
硝酸態窒素は、未完熟の堆肥に多く含まれる。
土の匂いに近い完熟した堆肥であれば問題ない。
高濃度の硝酸態窒素を含む野菜は、命の保証ができない程の危険性がある。
肥料、農薬、除草剤を何も施さない栽培だと、硝酸態窒素の数字を検出するのがやったの水準になる。
未完熟堆肥を作物に使うと、家畜糞尿に含まれる硝酸態窒素が作物に入ってしまう。どうしても堆肥を使わなければならない場合は、必ず発酵を繰り返し、山の土に近い匂いがするまで完熟させてから投入すること。
腐敗と発酵はまったく違います。

P.111~
田んぼは、十分に乾いて、ヒビが出るほどになってから耕す。畑も同じ。「乾土効果」という現象がある。
乾いた土では好気性菌が働き、湿った土では嫌気性菌が働く。
田んぼは水をいれる前、自然の山の生態系を取り入れる必要がある。それを再現するためにも前年にとれた生ワラを土の上に撒く。(秋)
秋に耕起は不要。
土をカラカラにひび割れするほど乾かした田んぼを代掻きした後、田植えをする。

P.135
農地法では、趣味や家庭菜園の目的で農地を所有することを禁じている。所有には県または市町村農業委員会の許可が必要。

P.168
畑に穴を掘り、10センチ刻みに温度を測ってください。
土の中には温度が低いところ(硬盤層)があり、その場所に根がいくとそれ以上根は伸びない。(普通の畑は20~30センチのところに硬盤層がある。)
硬盤層を破壊することが自然栽培に成功の秘訣。
硬盤層は植物の根を利用して破壊することができる。大麦は2メートル近くも根を伸ばし、硬盤層を突き破ってくれる。
ただし麦は肥料喰いのために土が痩せてしまう。そこで大豆などの豆をところどころ一緒に植えると良い。豆は空気中の窒素を土壌に固定してくれる。

P.179
「トマトの横植え」
方法は、トマトの苗を地面に寝かせて植えるだけ。すると土に接した茎から根が生えてくる。10mくらい地面に這って伸びる。
トマトの原産地は雨が少なく乾燥気味なアンデス地方。この環境を再現するには畝を高くしてやる。

P.186
「回転する大根」
大根は時計回りに回っている。
抜くときは反時計回りに回すとスムーズに抜くことができる?





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