花をつける前に土の中に入れる。あるいは、切ったものをマルチにすれば、ミミズが土の中に運んでくれる。
緑肥はいくつかの点で土を改良する。
- 裸の土に雑草がはびこるのを防ぐ。
- 土壌生物を増やす。
- 害虫や病気の蔓延を防ぐ。
- 土に大量の有機物を提供する。
特に人気があるのは、エンドウマメやインゲンマメなどのマメ科の植物。マメ科植物には根粒に窒素を集める能力がある。
芝の中にも緑肥に使えるものが何種類かある。芝の根は勢い良く広がり、土の構造を改善してくれる。
緑肥や繊維質のマルチを彫り入れた土には窒素欠乏症が起こることがある。(分解するために細菌が爆発的に増殖し、自分たちの成長のために窒素を使い果たしてしまう。いずれ細菌が死ぬと窒素は土に還元されるが、一時的な窒素不足により均一な分解ができなくなる。)
耕運機をかけた後、できれば深く根を張るタイプの緑肥を植え、土の構造を回復させる。
【コンフリー】
コンフリーは、ミネラルに富んだ緑肥。繊維質が少なく、高タンパク質。最高のカリウム供給源であり、窒素やリンもかなりの量が含まれている。
茎と葉を切り取り、1,2日そのままにして萎えさせてから土の中に直接掘り入れる。
コンフリーはトマトや低木の果実の夏用マルチとしても理想的で、養分を補給し、害虫や病気を寄せつけない。
【シロツメグサ】
軽い土に施すのに最適で、粘土にはあまり効き目がない。
【マメ科の植物】
エンドウマメ、インゲンマメ、シロツメグサ、アルファルファなど。
このような植物は根粒を持ち、空気中の窒素をそこで固定し、土に戻す。
マメ科の植物は成長のどの段階で土に入れても、有機物を供給し、土壌生物を改善してくれる。
深く根を張る種類のものとして有名なものには、アルファルファ、シロツメグサがある。
下層土から養分を吸収し、腐敗すると養分は表層土に戻される。
【芝】
雑草の抑制と土の構造を改良する。
多くの種類の芝は、根がよく張る性質を持っているので、根が腐ったあとは、土の中には有機物だけでなく、無数の細い通路も残され、通気をよくし、水はけを改善する。
【冬の緑肥】
カラスノエンドウは数少ない耐寒性マメ科植物の1種。
ファセリア、ベニバナツメクサも温暖な冬なら乗り切れる。
【マリーゴールド】
厳密には緑肥用作物ではないが、土壌の害虫や多年草の雑草が深刻な場合は植えると良い。
また、堆肥の量を増やすには最適な植物。
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