構造 | 微小な粒子が互いに密着しているため、ほぐすことが必要。荒砂と、完熟の有機物を施す。 |
水はけ | 水がたまりやすく、通気が悪くなって植物や土壌生物に負担がかかる。しかし、栄養分の貯蔵状態は良好。乾くとセメントのようにカチカチになるので、夏に充分なマルチを施す。 |
温度 | 低温。早生の作物には不向き。水分量が多いため、すぐに凍る。 |
栽培 | 栽培して良いのは、乾燥した気候の時だけ。空気が不足している場所では分解が遅いので、充分に腐植化した有機物を施す。 |
pH | わずかに酸性であることが多い。石灰を施すと粘土粒子が凝集して、大きなかたまりを作ることができる。 |
- 粘土には充分に腐植化した有機物やあら砂を加えて改良することが必要だが、耕すのはくれぐれも乾燥している時にすること。濡れている時に掘ると、固さと粘りが余計に増してしまう。
- 粘土は、土の状態が良い秋に掘り返すのが理想的。大量の腐葉土と、場合によってはあら砂を加え、霜が土の塊を小さく砕いてくれるのにまかせる。
- 掘り返し作業が終わったら、緑肥を植えたり定期的にマルチ(有機物・堆肥)を施したりして改良を続けていく。
- 緑肥に向く種類のシロツメグサは、軽い土に施すのに最適だが、粘土にはあまり効き目がない
- 木灰は粘土には決して使わない。木灰は塩分を含むため、粘土の構造を乱したり栄養状態に害を与えることがある。
- 粘りのある土には、完熟の有機質以外は決して使ってはいけない。改良していない粘土は空気と水の通りが悪く、土壌生物が繁殖しない。そのため、腐植化途中のまだ固い有機物を処理出来るだけの生物がいない可能性がある。
- 改良されていない粘土の庭には、ノー・ディグ方式を使ってはいけない。冷たく湿った土の上に堆肥を重ねると、土はますます通気が悪くなり、水浸しになり腐ってしまう。
【粘土に適した植物】
- エンドウマメ
- ソラマメ
- ジャガイモ
- パセリ
- カボチャ
- イチゴ
- ラズベリー
- ナシ
- プラム
- バラ
- ヤナギ
- ナラ類の植物
- クログルミ
- ミズキ
- ニワトコ
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