2013年10月26日土曜日

トマト

 【基本情報】
分類(科)ナス科。(ナス科は連作障害が出やすい。)
株間60cmで1列または2列で植える。
コンパニオンプランツニラ(土壌病害予防)
近くNGプランツジャガイモ→トマトと共通した虫がつく。
元肥ボカシ肥料100cc/株 完熟堆肥移植ゴテ1杯/株
追肥ボカシ肥料40cc/株
手入れわき芽をこまめに摘む。主枝一本仕立て。ミニトマトは、栽培後半は放任でよい。
収穫赤く熟したものから収穫。開花から約45〜60日
栽培時期3月中に種まき→ポットに移植→5月上旬に定植。


トマト栽培の基本の整枝法は、一本仕立て。
もともとトマトは高温乾燥地帯のもの。梅雨期に疫病や葉カビ病の発生が多くなるので、ここを乗りきれるかどうかで違ってくる。かまぼこ型の高畝にすることで、冷たい雨がさっと下に流れるようにして、水はけと通気性をよくすると良い。

トマトでよくある失敗は肥料過多。茎ばかり太く生長する。茎はタバコくらいの太さでよい。

葉の付け根からわき芽がどんどん出てくるが、こまめに摘み取り、主枝一本だけを伸ばしていく育て方。
枝葉が混み合わず、手入れが楽で、収穫もしやすい。

長めの支柱を立て、主枝をヒモで支柱に固定しながら育てていく。トマトが支柱の高さを超えたら先端を切って生長を止め、下の実を充実させる。

 トマトの実のお尻の方から黒っぽく腐ってしまうのは、カルシウム不足が原因。植え付けの前に有機石灰を施せば、尻腐れ果が出る心配はない。

トマトは、雨が降ると急に水分を吸って実が膨れ、皮が簡単に裂けてしまう。(病気ではないので、おいしく食べられる)→予防は、土が加湿にならないよう、マルチングなどで対策する。マルチは、畝に対して横方向に並べることで、雨が通路側に流れ落ちるようにする。
エダマメとの混植も、実割れ防止に有効。(エダマメは水分が大好きなので、土の水分を吸ってくれる) 晩生種を6月以降にまけば、トマトの実割れが防げ、10月にはおいしいエダマメにありつける。

トマトは気温が30℃を超えると受粉能力が低下するので、株元を中心に刈った草やワラを敷いて、地温が上がるのを防ぐ。そして、古い葉をこまめに積んで風通しをよくすること。

花の咲いたハーブの鉢植えなどを、トマトの株元に置いておくと、虫が受粉を手伝ってくれる。畑に花の咲く植物をゲリラ的に植えるのも良い。



【育て方のポイント】
  1. 畑の準備
    畝は南北にかまぼこ型に作る。
    ポットに一花咲くくらいまで育てる。5月上旬、霜の心配がなくなったら、畑に移植。
  2. 植え付け
    ポットのまま、バケツの水の中に入れる。十分に水を吸わせる。
    ポットから外したら、斜めにして植える。→土に接した茎からも根が出るので、養分をよく吸ってくれるようなり、トマトの活力がアップ。
  3. 支柱を立てる
    1.8〜2mくらいの支柱を立てる。(土には30cmほど埋める)
    合掌仕立て(倒れにくいが風通しが悪い)か、垂直仕立て(風通しは良いが倒れやすい)で立てる。
    支柱への誘引は8の字にすることでクッションができ、茎を傷めない。
  4. てっぺんの芯が欠けていないことを確認し、こまめに芽かきをする。(一本仕立て)
  5. 除草とマルチ
    6月の終わり、土が乾かないようにマルチをする。ワラや雑草を株元に被せる。
  6. 病害虫対策。
    日当たり、風通し、排水をよくすることが大事。
    テントウムシダマシを駆除する。
    コンパニオンプランツとして、ニラを株元に植えると良い。ニラの根の上にトマトの苗をのせるよにして植えると良い。
  7. 収穫
    出荷する場合は、少し着色したら収穫することが多いようだが、完熟少し手前で収穫するほうが確実においしい。
  8. 後片付け
    茎を細かく砕いて、堆肥材料とする。



【健康なトマトの様子】
  • 葉色が周囲の雑草よりも少し濃いくらいの緑色で、軽く上向きにカールしている。


【肥料過多の症状】
  • 生育初期に肥料が効き過ぎると、トマトは「樹ボケ」といって、枝葉ばかりがよく茂り、花が咲いても落ちてしまい、実付きが悪くなる。→わき芽を摘ま ずに1,2本伸ばし、養分を分散させる方法で対処する。(花房のすぐ下の葉の付け根から出てくるわき芽を伸ばすとよい。このわき芽は主枝に負けないくらい の枝になり、どんどん実をつける。)


【肥料不足の症状】
  • 養分が足りていないと、トマトは花を落として自分の身を守る。→少しずつ追肥する。
  • トマトの上部の葉が小さくて黄色っぽくなっていたら、肥料が足りていない証拠。→追肥を与えること。


【トマトの支柱】
トマトは背が高くなるので、長めの支柱(180〜210cm)を用意するとよく、太さも直径16mmか、それ以上のものがおすすめ。支柱は30cmくらいの深さまで土に挿せば安定する。
支柱は、斜めに補強を入れ、横方向にも連結すれば強度が増して丈夫になる。
トマトの生長とともに、主枝をヒモでくくりながら、上へ上へと誘引していく。





【後作のおすすめ作物】
ホウレンソウ。肥料分が残っているので、元肥のボカシは控えめに。
コマツナ、シュンギクもおすすめ。

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