- 【コーヒーかす、お茶の葉】 多量の窒素が含まれ、リンとカリウムも比較的多量に含まれる。コーヒーかすは微酸性。
- 【卵の殻】 窒素とリンを多量に含む。カリウムも豊富。
- 【バナナの皮】 リン、カリウム、カルシウム、マグネシウム、イオウを豊富に含む。
- 【柑橘類の生ゴミ】 リンとカリウムに富む。
- 【刈った芝】 窒素の主要供給源(よそから動物の糞を調達してくる必要も減る)。他の材料と交互に入れ、薄く重ねる。
- 【髪の毛】 窒素が豊富。よく湿らせ、通気性のある材料と一緒に入れる。
- 【ウール、羽毛】 窒素が豊富。
- 【ちり取りや掃除機のゴミ】 堆肥材料に入れて良し。
- 【コットンの衣類、革製品】 堆肥材料に入れて良し。
- 【ペーパータオル、ナプキン、紙筒】 こまかくちぎって入れる。
- 【新聞紙】 細かく裂いて水に浸し、よく混ぜること。
- 【家禽類、家畜類の糞】 水分の多い糞は分解を遅らせる。→必ずワラを混ぜた糞を使う。
- 【ワラ】 使うときは濡らして、薄く広げる。(そうしないと堆肥から一時的に窒素を奪って、堆肥化の速度を落とす。) 動物の糞と組み合わせると効率のいい堆肥作りができる。
- 【海藻】 家畜糞と比べてカリウム含有量が多い。窒素とリンは少なめ。ほとんどの微量元素を含むので、貴重な堆肥材料になる。
- 【若いワラビ】 堆肥の嵩を増すのに最適。カリウムと窒素が豊富で、リンもかなりの量を含む。
■ 堆肥化の触媒になるもの
- 【イラクサの苗】 堆肥中の窒素と微量元素の含有量を増やし、微生物に養分を与える。
- 【腐植質の豊富な庭土】 未処理の有機物を分解する微生物を持ち込むことができる。
- 【刈った芝】 窒素が豊富。
- 【家禽類の糞】 敷き藁を混ぜたものを薄く広げて入れる。
- 【人の尿】 窒素が豊富で、動物の糞よりも有効性が長続きする。
- 【コンフリーと海藻】 養分の貯蔵役。分解も速いので、堆肥化のプロセスを促進する。
- 【トクサ】 堆肥化の進行を速める。根を除いて細かく切って入れるか、空洞の茎を自然にゆっくり腐らせることで、堆肥に通気性を与える。
最近できたばかりの堆肥や、良質な表層土も入れても良い。
■ 浸出液(コンポスト・ティー)
コンフリー、イラクサ、トクサなどを、バケツに入れた水に2,3週間浸すして作る。
常備しておくと良い。
■ 堆肥に入れるとよい植物
- 【ヒマワリ】 嵩が増え、通気性が良くなる。一緒に芝を入れるとバランスをとってくれる。(ヒマワリは多量の繊維質を含み、芝はタンパク質が豊富。)花が咲くと茎が太くなって刻みにくいので花が咲く前に収穫する。
- 【マリーゴールド】 成長している間、特に線虫などの土壌害虫に対して駆除効果を発揮する(作物の近くで栽培すると良い)。酵素の働きで雑草の繁殖も抑えてくれる。堆肥に入れれば、貴重な材料となる。
- 【コンフリー】 強靭な根が地下2mまで掘り進み、必須ミネラルを集める。堆肥に加えると、そのミネラルを他の植物が利用できるようになる。堆肥化の促進役。カリウムの大切な供給源。成長が早く、6週間ごとに葉を収穫できる。耐寒性の多年生植物なので長い間生きることができる。
■ 堆肥に入れないほうが良いもの
- 【犬、猫の排泄物】 非常に高温の堆肥材料の山でしか死なない病原菌がいる可能性があるため、余程の自信がない限りは使わないほうが良い。
- 【肉、魚の残り物】
- 【油脂】
- 【骨】
- 【剪定した棘のある植物】
- 【石炭、コークスの灰】
- 【胴枯れ病にかかったジャガイモの塊茎、トマト(茎は使用できる)】
- 【使い捨ておむつ】
- 【光沢紙使用の雑誌】
■ 【炭素と窒素の比率<炭素(繊維質):窒素(たんぱく質)>】
(比率が高いと堆肥化速度が下がる)
新しいおが屑 | 500:1 |
古いおが屑 | 200:1 |
コムギのワラ | 125:1 |
オートムギのワラ | 48:1 |
ワラビ | 48:1 |
若い雑草 | 30:1 |
ニンジン | 27:1 |
ビートの葉の養分 | 19:1 |
海草 | 19:1 |
腐らせた家畜の糞 | 14:1 |
トマトの葉 | 12:1 |
キャベツの葉 | 12:1 |
刈った芝 | 12:1 |
良質な園芸用堆肥 | 10:1 |
コンフリーの葉 | 9.8:1 |
乾燥させた血液 | 4:1 |
繊維質の分解が極端に遅い場合→比率の低い材料を加える。
材料の嵩の減るのが速すぎる場合→比率の高い材料を加える。
悪臭のする堆肥材料の山は、おそらく水分過剰で空気が欠乏している。撹拌して繊維質の材料を加える。
アンモニア臭がする堆肥は、窒素の豊富な材料が多すぎる。繊維質を加えて撹拌する。
甘い匂いの堆肥は、湿度は高いが温度が上がっていない。窒素を豊富に含む材料を加え、撹拌する。
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