2013年10月27日日曜日

堆肥

  • (土の中の)有機物は微生物の活動によって腐植化するが、地面の上や下で何か腐っていないかたまりを見つけた微生物は、それを分解するために土の養分一時的に奪ってしまう。
  • 堆肥にはさまざまな素材を混ぜるため、養分の種類が限られることなく、幅広い栄養素がバランスよく含まれている
  • 堆肥は養分を貯蔵している。微生物の活動により、その養分を必要に応じてゆっくり土中に放出していく
  • 堆肥材料に住む微生物は、物質を植物の栄養分に転換する酵素を作るために、炭素(C)、窒素(N)、リン(P)、カリウム(K)を必要とする。→堆肥にはバラエティに富んだ材料を入れる。
  • 好気性細菌が活動できるように、堆肥には空気が必要。→ときどき材料をよくかき混ぜるか切り返すかして、空気を入れる。
  • 有機物を分解する生き物には、ダニ、ムカデ、ヤスデ、クモ、トビムシ、甲虫、アリ、ハエ、線虫、ミミズなどがいる。咀嚼したり噛み砕かれて小さなかけらに有機物を、細菌や菌類のような微生物が消化し、有機物の中に閉じ込められていた栄養分を解放する。
  •  堆肥は生きているので、土に施してからも、有益な微生物は栄養素の解放と転換を継続してくれる
  •  堆肥材料があまりに高温の状態に長く続きすぎると、欠かすことのできない栄養素が失われることがある。(例えば窒素はアンモニアガスとなって逃げてしまう。)→撹拌するなり、何らかの方法で空気を入れて温度を下げる。
  • 堆肥を使えば、粘性の土を軽くて通気の良い土にし、軽い土も海綿状にして吸水性を高めるなど、どちらの問題も改善することができる。
  •  堆肥は土が適切な水分量を保つ能力を改善する。水分不足の植物は日光を効率的に利用できず、光合成がきちんと行えなくなる。
  • 堆肥には、極度に酸性寄りの(pHが低い)土や、アルカリ性の高い(pHが高い)土を修正する働きがある
  • 堆肥には、植物の成長に必要な多量元素のなかでも特に重要な3元素である、窒素(N)、リン(P)、カリウム(K)と、微量元素が含まれる。
  • 堆肥は、栽培期間を通して、徐々に養分を放出していく。土の温度が低い時はゆっくり、温度が高くなると大量に放出する。
  • 堆肥の材料は植物質3:動物質1の割合にするのが、昔からの常識である。
  • 堆肥中に空気を取り入れるために、植物の茎か細い棒を積み上げた堆肥材料の中に間隔をおいて重ねていき、堆肥が徐々に熱を帯びてきたら取り出すと良い。
  • 市販の回転式のタンブラーなら一ヶ月程度で堆肥が完成する。(その後、堆肥を取り出して土を薄く被せて数ヶ月安定させると良い。雨水で養分が流れ出ないよう、完成した堆肥には必ず覆いをする。)
  • 高温の堆肥は、雑草の種や病気にかかった材料を死滅させることができるが、かなりの高温になるため、病気を抑える微生物まで死んでしまう
  • 低温で作った堆肥には、高温の堆肥よりも豊富な種類の生物が含まれる
  • 堆肥は、一般的な土壌肥料と土壌改良材として 、約2cmの完熟堆肥を毎年土に施す。
  • 堆肥を土に施しても、土壌微生物が働き出すまでの2週間ほどは、植物に栄養分を与えることはできない。
  • 堆肥を保存する場合は必ず地面に置き、6ヶ月以内に使用する。
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